こんにちは、薬剤師のやく子(もこママ)です。
ビションフリーゼを飼い始めた方、または、これから迎えようとしている方から、SNSやDMで最も多くいただくご質問がこちらです。
「どうやったら涙やけを防げますか?」
真っ白なビションフリーゼの美しい顔立ちの、最大の悩み。それが**涙やけ(tear stain)**です。
我が家のもこやん様は、おかげさまで涙やけゼロを維持しています。今回は、薬剤師の私が実践している5つのケアポイントを、成分・エビデンス・実践方法まで含めて、完全公開します。
まず、涙やけの正体を薬剤師目線で解説します
涙やけを防ぐには、そもそも涙やけとは何なのかを正しく理解する必要があります。
涙やけの原因は主に3つ
❶ 涙の物理的な流出(涙管の詰まり・涙腺の異常) 先天的な鼻涙管の狭さや、目のまわりの毛の刺激で涙が過剰に出ることで発生。ビションフリーゼは短頭種寄りの骨格のため、涙管が詰まりやすい傾向があります。
❷ 涙に含まれる成分による着色 涙にはポルフィリンという成分が含まれており、これが空気に触れて酸化することで赤茶色に変色します。これが、涙やけの色の正体です。
❸ 涙やけ部分での細菌・酵母菌の繁殖 湿った毛の環境で細菌や酵母菌が繁殖し、悪臭や色素沈着の原因になります。
つまり、涙やけを防ぐには、**「涙の量を減らす」「涙を素早く拭き取る」「細菌・酵母菌の繁殖を防ぐ」**という3方向からのアプローチが必要です。
もこやん様が実践している5つのケア
以下、我が家で毎日実践している、涙やけゼロを維持するための具体的なケア方法です。
秘密1:食事の質を「魚中心」にする
これが、実は一番効果を実感したポイントです。
薬剤師の解説
多くの犬用フードは、鶏肉や牛肉などの畜肉たんぱくが主原料です。しかし、畜肉たんぱくは犬にとってアレルゲンになりやすいことが、複数の獣医学研究で報告されています。
アレルギー反応が体内で起こると、涙腺の炎症が誘発され、涙の分泌量が増えることがあります。これが涙やけの隠れた原因になっている可能性があるのです。
もこやん様の実践
もこやん様のメインフードは、サーモン・タラ・イワシなどの魚たんぱくを主原料にしたものに切り替えました。
- 魚たんぱくは畜肉に比べてアレルギーリスクが低い
- オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が皮膚バリアを整える
- 消化吸収がスムーズで、体への負担が少ない
切り替えて2ヶ月ほどで、目のまわりの湿り気が明らかに減少しました。
⚠ 注意点
魚アレルギーの子もいます。切り替えは少量ずつ、獣医師と相談しながら進めてください。
秘密2:舞茸のインナーケア
意外に思われるかもしれませんが、舞茸は我が家の秘密兵器です。
薬剤師の解説
舞茸にはβグルカンという成分が豊富に含まれています。βグルカンは、人間の医学研究で免疫調整作用があることが示されており、犬にも一部応用可能とされています。
免疫バランスが整うと、アレルギー反応が過剰に起こりにくくなり、結果として涙腺の炎症も抑えられる可能性があります。
もこやん様の実践
週2〜3回、細かく刻んだ舞茸を軽く加熱してフードにトッピングしています(生食は消化に負担があるため必ず加熱)。量はティースプーン1杯程度から始めて、様子を見て調整。
⚠ 注意点
- 犬の体重や体調に応じて量を調整
- 初回は必ず少量から
- 消化不良の兆候(軟便など)が出たら中止
- 獣医師にご相談の上、実践してください
秘密3:目の周りの「毎日拭き取り」ルーティン
物理的な涙の除去は、涙やけ予防の基本中の基本です。
我が家のルーティン
朝と夜、1日2回、以下のルーティンを実施しています。
- 専用ウェットティッシュ or ぬるま湯で湿らせたコットンで、目のまわりを優しく拭く
- 涙が乾いた部分は、清潔な乾いたタオルで軽くポンポンと押さえるように水分を除去
- 目やにが固まっている場合は、無理にこすらず、ぬるま湯でふやかしてから除去
やってはいけないこと
- 硬いタオルでゴシゴシ拭く(皮膚を傷つける)
- アルコール入りのウェットティッシュを使う(刺激が強すぎる)
- 涙やけ用として売られている「漂白剤成分入り」の商品を使う(一時的に色は取れても皮膚ダメージが大きい)
秘密4:目のまわりの毛のトリミング
ビションフリーゼの目のまわりの毛が長いと、毛が涙腺を刺激して涙が増える原因になります。
もこやん様の実践
2週間に1回、目のまわりの毛を短くカット。自宅で先端が丸くなった小さなハサミを使い、少しずつ切っています。
自信がない方は、プロのトリマーさんに「目のまわりを短くしてください」と伝えるのが安全です。
プロトリマーへの依頼のコツ
「涙やけを防ぐために、目のまわりの毛を目に触れないくらい短くカットしてください」と具体的に伝えると、意図が伝わりやすいです。
秘密5:飲み水の質を見直す
意外と見落とされがちなのが、飲み水です。
薬剤師の解説
水道水に含まれるミネラル分(特にカルシウム・マグネシウム)が多いと、涙の成分に影響を与える可能性が指摘されています。硬水よりも軟水の方が、犬の体には優しいという意見が一般的です。
もこやん様の実践
- 浄水器を通した水道水、または軟水のミネラルウォーターを使用
- 水入れは毎日洗浄し、細菌の繁殖を防ぐ
- 冬場も水の量は減らさない(乾燥による涙腺への負担を防ぐため)
5つのケアを実践した、もこやん様の変化まとめ
| ケア開始前 | ケア開始3ヶ月後 |
|---|---|
| 目のまわりが常に湿っている | 湿り気ほぼゼロ |
| 涙やけの赤茶色が目立つ | 涙やけの色ほぼゼロ |
| 週1回のシャンプーが必要 | 3週間に1回で十分に |
| 顔まわりの毛が絡まりやすい | ふわふわサラサラ維持 |
それでも涙やけが改善しないときは
以上の5つを実践しても改善しない場合、以下の可能性を疑ってください。
- 鼻涙管の閉塞:獣医師による洗浄処置が必要な場合があります
- 食物アレルギー:血液検査で原因を特定できることも
- 細菌・酵母菌感染:目の周りの皮膚科的治療が必要な場合があります
- 先天的な涙腺の異常:早期の獣医師相談を
まとめ:涙やけゼロは、日々の積み重ねで作られる
もこやん様の涙やけゼロは、魔法ではありません。
- 食事の質を上げる
- インナーケアで免疫を整える
- 毎日の物理的な拭き取り
- 目のまわりのトリミング
- 飲み水の質を意識する
この5つを毎日コツコツ続けた結果なのです。
「うちの子も涙やけがひどくて…」とお悩みの方の、少しでもお役に立てれば幸いです。
⚠ 大切なお願い
本記事は、薬剤師である筆者が、愛犬もこやん様のために実践しているケアの記録です。すべての犬に同じ効果があることを保証するものではありません。
愛犬の体調に不安がある場合は、必ず獣医師にご相談ください。
執筆:やく子(もこママ) ・薬剤師(国家資格)/調剤薬局勤務3年 ・ビションフリーゼ「もこやん様」の飼い主 ・ブログ「ママ薬剤師ラボ」運営者
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