まず小林製薬 Saiki (さいき)とは?
以前、セルフメディケーション記事に書かせていただきました。こちらは、医療医薬品(処方箋がないともらえない薬)の商品名としてはヒルドイドやビーソフテンなどのヘパリン類似物質のOTCバージョンともいえるもの。
医療用医薬品と同じ成分量のヘパリン類似物質が含まれています。
みため化粧品のようですが、医薬品となります。(第2類医薬品)
ヘパリン類似物質が美容目的で処方されることがあったりと適正使用についてがニュースなどにとりあげられていたりいておりますが、
やはりお肌の気になる症状、特に乾燥をどうにかしたいという時には頼りたいものですね。
ママ薬剤師がSaikiを実際使ってみて検証結果
使用したのはSaikiのローションタイプ
使い始めたきっかけは
頬上の乾燥がひどく、毎日マスクをしていて擦れて刺激が加わりかゆみやヒリヒリが悩まされたため。
使用方法は
1日1回 お風呂上がりに
量は500円玉程度を手にとってなじませます。
今回使用したのはSaikiのローションで
洗顔後20秒を過ぎると肌の水分が一気に入浴前よりも減ってしまうというデータがあるので
速やかに洗顔後はローションをつけるようにして、数分後その上からは被膜効果といってお肌にラップのような感じで肌を保護してくれるスクワランオイルをつけました。
使い始めて2ヶ月経過
まず、初めに効果を実感3日ほど経ったくらい。マスクを外した後のいつもの刺激感というかカサカサ痒みがなくなってきました。
その後手で触ってみても滑らかな手触りになっているような気はしました。
肌が改善したらどうする?
だんだん肌の調子も良くなってきて、乾燥からの痒みも気にならなくなったので
毎日の使用は辞めて乾燥が気になる時だけ使用。
見た目は化粧品ですけど、医薬品ですので。症状があるときに使用するのが基本ですよね。治療するところが終わったら続けても副作用しかでないかもしれないので…
ホームページにも、使用期間についての記載がありました。副作用は出にくいとのことでしたが長期使用は避けて、症状が改善したらしばらくお休みして様子をみてとのこと。また、6日ほど使用しても改善されない場合は受診をお勧めしておりました。
小林製薬Saikiローションを使ってみた薬剤師ママ的適切使用と効果と考察
使って良かった!使用したメリット
効果!→やはりヘパリン類似物質配合ということで効果は期待通り。乾燥肌を改善してくれました。
使い心地も良い→処方医薬品のヘパリン類似物質のローションタイプのものがマルホのヒルドイドでなく日医工からヘパリン類似物質スプレーというものがあるのですが、小林製薬Saikiのローションの方が使い心地が良いような気がします。なぜならば、処方医薬品のものは治療のみを目的としておりますが、小林製薬Saikiは成分表示をみてみると添加物などが化粧品成分により近く化粧品にヘパリン類似物質を配合したというような内容になっていました。効果を得るためには使い続けることができるということも大切ですものね。また、その他の有効成分としてグリチルリチン酸二カリウムやアラントインも含まれています。
費用!→私の場合ですが安くすみました。私は楽天で購入しましたが、ショップで他に買うものがあったりしてクーポンが使え、ポイントアップのタイミングで買えました。病院にかかるとなると3割とはいえ初めてなら初診代に病院の費用と薬局の費用がかかり高くなる場合も。また、症状もどの程度のものなのか、長期的にかかるならば病院受診をお勧めします。
顔が赤くなる副作用が…デメリット?気になる点
ひとつだけ、デメリットというか気になる点が。処方医薬品のヘパリン類似物質は
顔に塗ってはいけないとされています。
なぜなら、顔は肌が弱いためヒルドイドやヘパリン類似物質の血行が良くなる効果が強すぎて副作用で肌が赤くなってしまうからです。
特にヒルドイドローションで多いようですが、よく処方される他のタイプのヒルドイドソフト軟膏やヒルドイドフォームでも人によっては起こるようです。
となると、小林製薬Saikiも同じだけヘパリン類似物質配合してるから顔に塗ったら赤くなってしまうのでは?
という疑問が浮かびますが、添付文書やホームページには顔に塗っても良いとされているのですよね。
気になるところではありますが、化粧品の開発段階で安全性はしっかりされているようですので大丈夫でしょう。
個人差あるかと思いますので、最初は様子を見ながら量や使用頻度を調節していくのが良いかと思います。特にお肌が敏感な方は注意した方が良さそうですね。
まとめ
使って良かった小林製薬Saikiローション。また、お肌乾燥トラブルの時は使いたいです。次は乳液やクリームタイプも使ってみたいですね。
また、化粧品のようですがあくまでも医薬品。症状が治まったら使用をやめてまた症状が現れた時までとっておきましょう。健康で、正常な肌に使い続けてしまうとかえってトラブルの元にもなりかねませんから。
※追記
さいきは残念ながら製造中止となってしまったようです。
今はそれに変わるものを使用しており、それについての記事もありますのでご覧ください
→こちら
コメント