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春の薬膳のポイント

薬膳食材
StockSnap / Pixabay

健やかに過ごすために心がけたい食事内容。

今回の記事はママ薬剤師が自身や家族が健康で過ごせるように取り入れている薬膳について

暦では立春で春となりますので春の薬膳的な食事のポイントについて解説したいと思います。

春の薬膳的アプローチ

風と肝に注意:

漢方では春は「風」の季節とされ、風の影響を受けやすいと考えられています。花粉やホコリなどの風によって運ばれるものは風邪の原因となります。また、春は五臓の「肝」の負担が大きくなりやすい季節です。肝の気が高ぶるとイライラや不安、眠れない症状が現れることがあります。

肝と女性の関わり

肝は全身の気をめぐらせる働きがあり、精神・情緒を安定させることができます。特に女性は肝と深い関わりがあり、生理に重要な役割を果たしています。肝の血が不足すると生理不順や生理痛が起こることがあります。

温暖な食材を選ぶ

春は寒暖差が大きく、体調を崩しやすい季節です。体を温める食材を摂ることで、体力を保ち、風邪を予防しましょう。例えば、生姜、ニンニク、ネギ、山芋などがあります。

春は苦味野菜がポイント

苦味は肝臓をサポートし、体内の余分な湿気を排出する効果があります。春の苦味野菜として、セリ、ゴボウ、ヨモギ、クレソンなどを取り入れてみてください。

春に積極的に摂りたいおすすめの食材

苦味のある野菜

苦味はカラダの中の余分なものを排出し、熱を冷ます効果があります。うど、たけのこ、タラの芽、ふきのとうなどがおすすめです。

甘味のある野菜

甘味は痛みを和らげ、筋肉の緊張をほぐし、胃腸の働きを助けます。キャベツ、ゆり根、やまいもなどの自然の甘味がある野菜を摂りましょう。

春に控えたい食材

酸味のある食材

春は冬にたまった不要なものを排出する季節ですが、酸味はカラダから外に出るものを抑える作用があります。肝の影響によりイライラする人には酸味は適していますが、体調があまりよくない人は控えたほうが良いでしょう。

冷え性に注意

春はまだ寒暖差があるため、冷たい食べ物や飲み物は控えましょう。特に冷え性の方は、氷水や冷たい飲み物を避けて、体を温める食材を重点的に摂るようにしましょう。

春を快適に過ごすための漢方薬

春を快適に過ごすための漢方薬として、以下のものがあります:

  1. 半夏厚朴湯: 喉の異物感や不安神経症、せき、しわがれ声などに効果が期待できます。
  2. 柴胡加竜骨牡蛎湯: 不眠や動悸などに向いています。
  3. 抑肝散加陳皮半夏: イライラや不眠症に効果があります。
  4. 四物湯: 血液循環を促進し、体を温める効果があります。女性の生理不順や冷え性に効果的です。
  5. 桂枝茯苓丸: 体内の湿気を排出し、体力を回復させる効果があります。風邪を引きやすい方におすすめです。
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まとめ

春の薬膳を取り入れて、健康で快適な季節をお過ごしください。

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